ちょっとコラム「いい加減が優しさ」
ちょっとコラム「いい加減が優しさ」
先日まで中国で春節(旧正月)を過ごしていました。
中国へ行くといつも思うのは、中国では伸び伸びできるということ。
それはどういうことかというと、日本で気にしなくちゃいけないようなことを中国では気にしなくていいからで、中国人のいい加減さ、大雑把さ、そういうものが心地いいわけです。
日本は細かいことまでいろいろうるさいけれど、中国ではそんなことがまるでありません。日本人から見ると、とにかくいい加減で、スーパーで買い物していると、ダックスフントが一匹で歩き回っていましたが、それを咎める店員もいなければ、迷惑がる客もいません。
「犬くらい、いいじゃん」
という以前に、
そもそも犬が気にならないということなのです。
日本人から見ればいい加減なことがたくさんある中国でわかったのは、いい加減が優しさだということ。
いい加減でなくしようとすると、ルールが厳しくなったり、「~してはいけない」だとか「こうすべき」だとか、どうしても角が立ってうるさくなってきます。
でも、いい加減でよければ、
「いいよ、別に」
という寛大さが生まれ、それが大らかさであり、優しさになるのです。
日本はいい加減さを排することで品質や管理を高めたと言えますが、それが今では徹底しなければクレームになるという窮屈さになって社会を息苦しくしています。
どーでもいいことは、どーでもいい。
それくらいのいい加減なほうが、ひとは優しくなれるはずです。
こだわると窮屈。
こだわらないと楽。
細かいことなど気にしないで、いい加減でいられれば、きっと会社のストレスなどは半分以下になるに違いありません。
人間、こうでなきゃいけない、なんてことはないんだと思いますよ。
こうであってもいいんじゃない?ってくらいに大らかなほうがいいですよね。