ちょっとコラム「どっちがいいか?」

結月平日コラム_edited-1
ちょっとコラム「どっちがいいか?」
 
昇りのエスカレーターを立ち止まっているか、歩いていくか?
 
東京はこのあたりがしっかりしていて、左側に立ち止まるひと、右側は歩くひとのために空けておきます。
 
右側に平然と突っ立っているのは、外国人観光客か、日本の地方都市からきた旅行者がほとんどでしょう。
 
わたしはエスカレーターを見ると、右側に行く人間で、立ち止まってエスカレーターに運んでもらうという精神がありません。
 
気が早いというか、せっかちというか、そういう性格だから、とにかく早く、速く、がよくて下りのエスカレーターでも小走りくらいで駆け下りてしまいます。
 
左に立つか、右を歩くかはどちらが正しいということもなく、つまりこれは価値観の問題で、左に立つひとは肉体的に楽ができるところにメリットを感じ、わたしみたいな人間は時間がもったいないと思っています。
 
こういう例は考えてみればたくさんあって、服には興味がなくて着ているものはみすぼらしくても、食べることにはカネを惜しまずグルメだったり、もしくは男と女では亭主がスーパーで熱心に酒を選んでいるのを奥さんはシラケた目で見ていて、一方、奥さんが甘いものを選ぶには余念がないことに亭主は呆れている。
 
お金は使うためにあると考えているひとは浪費家だし、お金を貯めることが快感なひとは預金通帳の額はすごくても質素な生活をしていたりする。
 
浪費家からすれば、金がたくさんあるのにまったく使わないでいるのは馬鹿じゃないかと言うだろうし、浪費に興味がないひとは無駄にお金を使って何の意味があるの?と思っている。
 
と、このようにひとそれぞれに価値観があって、どうも正解はないようです。
 
書店で売られているビジネス本や自己啓発本の類を眺めると、実は正解がないテーマをどちらかの価値観で自分が好きで書いているだけの話で、だから「炭水化物は太る!」というテーマが流行ると、その後に「炭水化物を食べながら痩せる!」なるものが出てきたりする。
 
すると、自分とは反対の価値観を取り入れてみるとおもしろいかもしれません。
 
わたしみたいなせっかちはエスカレーターでは左側に悠々と立ち、グルメのひとは食べ物にカネを使わない代わりに着る物にカネを使う。
 
そして、浪費家は貯金を試み、貯金が趣味なひとは思い切った散財をしてみる。
 
そうすると、今まで自分が見えていなかったものが見えてみて、なるほどこれもいいかもしれない、と思うかもしれません。
 
これはライフスタイルの中で、ちょっとしたレボリューションです。
 
自分にないものを取り入れてみる。
 
こうした試みで、世界が広がるのでしょう。
 
 

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